歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

v

2017-02-14から1日間の記事一覧

司馬懿はどうすればよかったか2(正始政変前夜)~歴史から見る司馬懿の立場~

実は歴史的な選択肢を取った司馬懿。 皇帝という概念が産まれてから初めて、 功臣が武力クーデターで権臣となった事例となった。 これが司馬懿であり、正始政変である。 ●際どい立場の司馬懿 ●窮地に陥った司馬懿の三つの視点 ①先祖:司馬懿は戦国趙の将軍司…

司馬懿はどうすればよかったか1~文化・思想~

司馬懿は儒家思想で育ち、 曹魏の法家主義の確立に貢献した。 そしてその厳しい実力主義の中で、勝ち残った。 儒家と法家の両方を修養し、 文武に力を発揮したのは、 この時代、 司馬懿の他には曹操や諸葛亮ぐらいしかいない。 頭一つ出たことでやむにやまれ…

高祖劉邦が天下を取ったことが儒家にとっての大誤算

儒家の誤算。 始皇帝も劉邦も、曹操も、天下を取るはずではなかった。大きな誤算。 劉邦が天下を取った。 これをどう捉えるか。 いずれにしても大きく社会は変動した。 秦までは、王と貴族の時代。 それが劉邦という無頼の徒に天下を許してしまったという衝…

司馬懿は実は曹真と姻戚であった。

曹真の妹= 夏侯尚の正妻。(夏侯尚はこの曹真の妹ではなく、妾を寵愛したため、曹丕にこの妾を殺された。) その娘夏侯徽=司馬師のはじめの妻 曹真の姪の夫=司馬師。 夏侯徽の兄夏侯玄=司馬師の義理の兄。 夏侯玄・夏侯徽の叔父=曹真 夏侯徽の義理の叔…