劉禅
下記が歴代中華皇帝の中で在位年数が 長い者から順に挙げたものである。 --------------------- ①清康熙帝61年 ②清乾隆帝60年 ③前漢武帝54年 ④遼聖宗49年 ⑤明万暦帝48年 ⑥南朝梁武帝47年 ⑦遼道宗46年 ⑧明嘉靖帝45年 ⑨唐玄宗44年 ⑩北宋仁宗41年 ⑪蜀漢後主40年…
■ 蜀漢の政治機構は正に漢を継ぐものである。 三公は、司徒・司空・太尉である。後漢と同じである。 (前漢の三公は、丞相・御史大夫・太尉) 尚書省は設けられている。 本来の政治機構通り、 尚書省が皇帝直轄の機関なので、 ここが最高権力となる。 霍光以…
暗愚という虚構の劉禅 虚構の劉禅は、 どれだけ頑張って努力をしても報われなかったという、 冷厳たる事実から、目を背けさせてくれる。 「劉禅が暗愚だったから駄目だったんだ。」 それで納得をしたい人たちの思いが作ったものである。 劉禅肯定論を以下5つ…
●元々漢の皇帝のスタイルは劉禅のスタイルだ。 前漢高祖劉邦は、専制君主ではあるが、 実際の政治は丞相に任せる。 丞相をメインに、御史大夫、太尉の三公が政治を動かす。 それが変わったのは、 景帝の時代。 前154年の呉楚七国の乱を勝ち切った景帝は、 皇…
---------------------------------------------- 【前漢】 高祖 いわゆる郡国制。すなわち皇帝権が中華全土に及ばない。 ↓ 丞相に政治を委託、輔弼。 景帝 前154年呉楚七国の乱にて、皇帝権中華全土に及ぶ。その後丞相廃止。 ---【ここが漢王朝が中華王朝と…
・思想的背景 儒家皇帝、劉氏のみ皇帝論、 ・蜀漢は魏のアンチテーゼ ・陳寿の著作 ・漢皇帝としての行為。 (ないとよく言われるがある。) ・劉禅は何故早々に降伏したのか。 やりきったこととこれ以上被害を拡大しないため。 上記5点から劉禅を肯定するこ…
劉禅が暗愚とされた逸話は、 「漢晋春秋」 東晋の習鑿歯著作が原点である。 司馬昭と劉禅の会話である。 劉禅のエピソードで、最も有名で、最も蜀漢ファンを落胆させる話である。 下記に引用する。 --------------------- (出典:正史三国志裴松之注 引用漢…