歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

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中国史からみた人口~減少した時期と理由~




(「山川 世界史図録 山川出版社」を元に、独自にグラフを作成。)

 

大幅に人口が減少しているのは、

上記によると、4つの時期がある。

 

280

764

1006

1717

 

それぞれ、それ以前に大乱の時代が長く続いた。

 

それぞれ下記が該当する。

 

黄巾の乱以後の三国時代

安史の乱

五代十国時代の乱世

明末清初の乱世

"※【明】豊臣秀吉の侵略、清ヌルハチの侵略、李自成の乱、

"

【清】三藩の乱、ガルダン・ハーン討伐。康熙帝の在位は1661年-1722年まで。

 

大乱が起きれば、

戦死・疫病・自然災害による死などもあるが、

戸籍からいなくなった、把握できなくなった人たちも含まれる。

大乱から逃れるために、

山に隠れて自活する人は

このデータの人口減少に影響を及ぼすことを留意したい。

 

ここでいう人口数というのは、

当時の王朝が掌握していた戸籍上の人口である。

これは都市人口といってもいい。

 

チャイナの場合には、

基本的に、いわゆる「国」、

つまり城壁の中にある

街に住んでいる人たちが

戸籍に登録する。

皇帝の庇護の下、

城壁内の街で経済活動を行なって、

その代償として税を納める。

 

その都市民が戦禍のたびに、消えていった。