歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜中国史・日本史全般拡大中

これまでは三国時代から西晋。今は八王の乱、永嘉の乱。八王の乱、永嘉の乱は最高に面白い。

中華皇帝はこの世にあるもの全てを私有する。

結論として、

中華皇帝の王朝国家は、現代の国というより、

現代の私企業に近い。すなわち絶対無比である。

 

天皇とは北極星のことである

 シナ(チャイナ)とは何か (第4巻) (岡田英弘著作集(全8巻))

 (上記は参考図書。

皇帝、天皇という概念が記してある。)

 

例えば、漢とか魏とか、

呉とかという国があったという

概念ではない。

 

唯一人の皇帝がいる。

天子として君臨する。

万物の創造主が天だ。その子としての天子=皇帝。

 

皇帝は空の北斗星になぞらえられる。

北斗星は、天体の中で唯一動かない星だ。

北斗星の周りを他の星たちが回っている。

 

皇帝は地上における北斗星である。

この世の中にあるもの全てが、

皇帝を中心に回っているという考え方だ。

 

だから、

三国時代は、魏という国があった、

蜀漢という国があった、

呉という国があった、

ではない。

 

もともと魏という国に封じられた

王がいた。

その王が天命を受け、

皇帝から禅譲され、皇帝になった。

前の王朝との区別で、魏という呼び名は使うが、

そもそも皇帝は唯一人である。

この地上における唯一の皇帝である。

その威名に服さない者がいる。

それは大抵異民族だった。

中華文明に馴染んでいない未開の地の民のため、

やむを得ない。

哀れな存在のため、

蔑んで二文字の印象の悪い名前を付ける。

 

三国時代は、

歴史上初めてお互いがお互いを認めない

皇帝が三者並立してしまっていた時代だ。

だから魏の皇帝からすれば、

蜀の地域も江南の地域も自分の領土なのだ。

にもかかわらず、

反乱分子がいるので、実効支配ができない

ということになる。

 

皇帝という存在がそもそも

他者の存在を認めない、

自分の所有するものしかこの世にはないという

考え方に立脚する存在だからだ。

 

中華皇帝の王朝国家は、

現代の国というより、

現代の私企業に近い。

 

株主イコール経営トップが成り立つ企業であれば、

そのトップが会社を全て所有する。

全て決定する。

 

それぞれビジネスをする。

 

中華皇帝の場合は、

この世にあるものを全て所有する。

全てを決める。

貿易や農業などの産業などを行い、

全ては自分の儲け。

民の暮らしのため哀れんで物資を授けるという

考え方だ。

これを速やかに行うのが官僚機構だ。

 

たった一人の皇帝が全ての世界。

国家はイコール皇帝のことである。

現代のような国民国家は存在しない。