賈充は儒家と法家を交えた施政を行なったが、
重要なところで、
我田引水を図った。
そもそも、
皇帝曹髦の弑逆も、
賈充が自死すれば、良かったのだ。
それほどの大罪なのだ。
これで皇帝の価値は地に堕ちた。
刃を向けていい存在にしたのだ。
残念ながら、賈充がやっていることは結局のところ、
偽善なのである。
賈充は非常に人間らしい人物だ。
私は、
これが何が何でも権力を取りに行くという
西晋の文化を創ったと考える。
この行き着く先が
八王の乱だ。
賈充の乱倫が、
八王の乱を招いた。
賈充の実力行使が西晋を生み、
そして西晋を破壊したのだ。
みな賈充を真似たのだ。
賈充は、この時代の最重要人物なのである。