歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

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東晋の歴史は「嘘」である。

東晋の歴史には嘘がある。

 

王導の「嘘」。

桓温の「嘘」。

謝安の「嘘」。

劉裕の「嘘」。

 

この四つの嘘が最も大きな意義を持つ。

 

これらの嘘が東晋の歴史をつまらなくしている。

 

 

●一般的に語られる東晋の歴史

 

王導に導かれて、

宗族の一人司馬睿が江南に行った。

 

そこで異民族によって滅ぼされた

西晋を復興することとなった。

 

歴史上、東晋と呼ばれる。

 

東晋は、はじめ王敦の専横に悩まされた。

しかし、

そこを王導がまたもや救う。

 

そして、ひとときの安寧な時代が過ぎる。

 

ここでどうしても庾氏三兄弟を出さないと

辻褄が合わないので、名前が出てくるが事績がよくわからない。

 

よくピックアップされるのは、

三兄弟の長兄、

庾亮が、蘇峻の乱を引き起こしたことだ。

 

その後庾亮は中央を去り、

やはり王導が執権した。

 

その後王導が死ぬと、

桓温の台頭が始まる。

 

桓温は蜀を制圧、

長安を囲み、

洛陽を奪い返すという戦功を挙げる。

 

これにより、

桓温の専横が始まる。

 

幼帝のもと、

専横甚だしいと。

 

しかし、最後は、

前燕に敗れ、

それで桓温は専横ができなくなったから、

皇帝を廃して、

司馬昱を後継皇帝に据えた。

 

それでさらに禅譲を狙うも、

司馬昱はすぐに崩御。

その後孝武帝になって禅譲を狙うも、

謝安が桓温の野望を何とか妨げ、

そのうちに桓温は死去する。

 

謝安は最高権力者となり、

東晋をまとめる。

 

前秦苻堅の侵略があったが、

淝水の戦いで大勝。

 

一時華北まで攻め入るも、

果たせず。

 

今度は、悪臣司馬道子が登場し、

謝安を追放する。

 

司馬道子は、奢侈であり、

東晋は腐敗した。

 

そうこうするうちに、

悪臣司馬道子を、桓温の遺児桓玄が排除。

 

しかし、桓玄は父桓温と同様、

簒奪の意思を持っており、

それを実行に移す。

 

桓玄は、東晋から禅譲を受け、楚を建国。

 

しかし、桓玄の簒奪は支持を得ず、

劉裕に打倒される。

 

その後は、劉裕が最高権力者となるが、

東晋皇帝が機能することはなかった。

 

劉裕は、

山東の南燕、

関中の後秦を滅ぼす大功を挙げる。

 

劉裕の権威は不動のものとなり、

420年東晋は劉裕に禅譲、滅亡することになる。

 

ーーーーーー

 

●面白くない歴史は大体嘘。

 

これが一般的に認知されている東晋の歴史だと思う。

 

悪くはないが、何か面白みに欠ける。

 

大体において、

「歴史」は全て面白いものだと私は思っている。

 

「歴史」で面白くない部分は

ほぼ100%嘘が混ざっている。

 

やはり嘘は面白くない。

 

当時は良いフィクションだったのだろうが、

現代に生きる我々は、

沢山のフィクションを知っている。

 

だからなにか陳腐に感じる。

 

そこの嘘を引き剥がすと面白みが浮き出てくる。

 

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