歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

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2016-12-08から1日間の記事一覧

中国にとっての異民族の定義とは。

漢人にとっての異民族とは、自分たちと習俗の違うものたちのことである。 そもそも漢の劉邦が紀元前200年に 白登山で冒頓単于に敗れてから因縁は始まる。 そもそも異民族とは何か。 牧畜を生業にしていた匈奴と、 農耕民の漢人では明確に分かれていた。 しか…

異民族と漢人~匈奴~

曹操が異民族を中原に移住させたことが、 のちの永嘉の乱の遠因となったとよく言われる。 そもそも調べてみると、 前漢・後漢もそうした移住はあった。 漢人と異民族との国同士での衝突は、 匈奴の冒頓単于に始まる。 北方の遊牧地帯を始めて統一した冒頓単…

三国志・魏の人口対策について

まずは曹操の異民族討伐。 烏桓を討伐(206年)、中原へ移住させる。 袁煕・袁尚兄弟の追撃の結果ではあったが、 人口増・兵力の増強に役に立った。 その後、岡田英弘氏によれば、魏文帝の221年、 北は太行山脈、東北は陽平、南は魯陽、東は郯、西は宜陽に …

三国志における人口対策は「人さらい」

~人口対策は人をさらってくることだった~ いわゆる中国と言われる地域は、この時代人口が過酷なぐらい減少した。 三国時代には、 人口が8分の1に減少。凄惨と言われるドイツ三十年戦争でも、人口が3分の2、もしくは3分の1に減るところまでだった。 この683万…