歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

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2017-05-12から1日間の記事一覧

賈充と羊祜に影を落とす西晋の呉討伐と禿髪樹機能の乱

西晋武帝司馬炎が、 対呉遠征を企図し始めたのは、 269年に羊祜を都督荊州諸軍事として、 赴任された頃からだ。 271年には裴秀が死去するが、 その際に残した建言として呉討伐を進言していることからもわかる。 羊祜は長らく、 中央にあって司馬氏の政権掌握…

西晋瓦解のシナリオは賈充の死から始まる。

282年に賈充が死去する。 最後は魯公にまで昇った。 曹髦弑逆の実行者のため「荒公」と諡名されそうになるが、 「武公」となった。対呉討伐の総司令官として中華を統一した賈充にふさわしい諡号である。 西晋政権の重鎮である 賈充が死去したことで、政権が…