歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

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儒家思想

儒家政治の理想は農本社会を基礎とする。

秦漢は、 典型的な農本社会であった。 大半が農民で、 農業を行う。 それを皇帝を中心とした 官僚機構が支える。 案外とフラットな組織だったのだ。 農民のトップが皇帝。 ただそれだけだったのだ。 当時は贅沢しようにも商経済が発展してないから、 何のし…

司馬師の儒家シフトが、旧勢力の反乱を引き起こす。

奇しくも、 東興での敗戦が、司馬師の 政治スタンスの表明になった。 諸将を罰せず、自己に責任があるとする。 これこそ儒家のスタイル。 周公旦の目指したスタイルだ。 これにより、名族の支持を得ることになる。 合わせて、旧勢力の反発を引き起こす。 そ…

儒教の理想、周公旦

周公旦こそ社会福祉の理想像。 周公旦は中原に社会秩序を作った。 礼制を作った。 周公旦のようなモラルで社会に接するべき。 このスタイルをそれぞれの大小問わず社会単位で 求めた。 村、街、首都など社会は様々だが、 周公旦の在り方が理想となった。 周…

名族は社会福祉。その理想は周公旦。

名族とは何か。 名族とは貴族とか士族とかともいう。 名族自体は、名望のある一族という意味。 色々な定義はある。 私は中国の名族・貴族とは、 血胤関係に基づいた利権関係と主張する。 一族の先祖のある人。 なんとか官吏になれた。 下位の官吏だが、なん…

高祖劉邦が天下を取ったことが儒家にとっての大誤算

儒家の誤算。 始皇帝も劉邦も、曹操も、天下を取るはずではなかった。大きな誤算。 劉邦が天下を取った。 これをどう捉えるか。 いずれにしても大きく社会は変動した。 秦までは、王と貴族の時代。 それが劉邦という無頼の徒に天下を許してしまったという衝…

儒家思想は、究極のボトムアップ。

儒家思想。 修身斉家治国平天下 と 革命。 ボトムアップと個人主義。 王者を支えるべしという使命感と、 天命が去った帝王は革命により変えるべしという 究極の実力主義を内包する。 一つにまとまれと、 無能は滅ぼせ。 対局的なことを言っている。 つまり国…