
鄧艾、江油を突破、蜀へ侵入する。
涪城にいた、衛将軍・平尚書事の諸葛瞻は、綿竹に撤退。
涪城は今の綿陽市である。
蜀エリアである。
蒋琬が病に伏して漢中から撤退したのがこの涪城である。
南東の巴西に行くにも便利な場所で、
交通の要地である。また、
蜀の桟道(蜀桟)の出入り口である、
梓潼の南西である。
諸葛瞻は鄧艾と交戦せず撤退した。
戦う状況になかったからなのか。
鄧艾に涪城を抑えられたということは、
剣閣の軍勢は退路を失うことになる。
蜀から梓潼を通って剣閣に援軍も送ることはできなくなった。