歴史マニアのための魏晋南北朝史~歴史の真髄〜

三国時代から西晋、八王の乱、永嘉の乱、そして東晋と五胡の時代へ。

v

263年魏の蜀漢討伐 第五段階 〜鄧艾、姜維の裏を突く〜



鄧艾、江油を突破、蜀へ侵入する。
涪城にいた、衛将軍・平尚書事の諸葛瞻は、綿竹に撤退。

涪城は今の綿陽市である。
蜀エリアである。
蒋琬が病に伏して漢中から撤退したのがこの涪城である。
南東の巴西に行くにも便利な場所で、
交通の要地である。また、
蜀の桟道(蜀桟)の出入り口である、
梓潼の南西である。

諸葛瞻は鄧艾と交戦せず撤退した。
戦う状況になかったからなのか。

鄧艾に涪城を抑えられたということは、
剣閣の軍勢は退路を失うことになる。
蜀から梓潼を通って剣閣に援軍も送ることはできなくなった。